以前 iPad Pro 12.9″ 2020年モデルを購入したという記事を書きましたが、先日売却し、iPad（無印）を購入しました。iPad Pro 12.9″ は、もうすぐ新型（2021年モデル）が発表されるという噂の中、昨年の3月末に購入しました。
いいお値段したこともあり端末のスペック等に不満はなく、本当に気に入って使っていました。大学院入試対策の勉強も全て iPad Pro 使って行いました。しかし MacBook Pro（M1）を購入してから使用頻度が激減し、ついに先日売却しました。
今回は私が iPad Pro 12.9″ を売却した経緯と、新しく購入した無印 iPad の使い方についてお話ししようと思います。iPad Pro を購入検討している方の参考になれば幸いです。
購入した時の記事はこちら↓
私が購入した iPad Pro 12.9″ のスペック・サイズ等
スペック・サイズ等は以下の通りです。
iPad シリーズの中で最大サイズの 12.9 インチモデルに、512 GB のストレージという結構なモリモリ仕様です。この時の私はかなりの iPad 狂いだったので、勉強、ゲーム、PC作業の全てを iPad に集約させようと思っていました。
PC作業を iPad である程度こなそうとすると、スペックやストレージがかなり必要になってくるので、このようなモリモリ仕様で購入しました。全てを iPad でこなすなんて無理に決まっているのですが、この時の私は全て iPad でできると信じて疑わなかったんですよね…。
チップは少し世代が古いものですが、2021年でも問題なくガツガツ使用できましたし、ストレージも512 GB もあれば重たいデータをローカルに入れまくっても問題ありません。冒頭でも書きましたが、端末のスペック自体には全く不満はなく、むしろずっと持て余しているなあと感じていました。
この「値段ほどスペックをフル活用できていない」というモヤモヤ感も今回売却に踏み切った理由でもあります。
重い・でかい iPad はもはや iPad ではない
iPad Pro 12.9″ は、重くてでかい iPad です。これは買う前から色々な人のレビューでわかっていたことではありましたが、本当に、重いしでかいです。
本当に iPad だけに全部を集約できるならこれでもいいんです。言っても1.4 kgとかなので、15インチとか16インチのノートパソコンよりは軽いですし、私はいつもでかめのリュックで出かける人間なのでそこまで負担にはなりません。
でも大学に行くときはパソコンは絶対必要になるし、くそ重たい iPad とパソコン両方持って行こうとすると、それはもう筋トレ。結局学校に行くときはパソコンだけ持っていくようになりました。
ちょちょっとメモ取りたい時とかも iPad Pro をカバンから取り出すよりその辺にある裏紙にメモってスマホで写真撮ったほうが早くね？ってなるし、寝転がってYouTube見るときも700 g弱のタブレット持つのしんどいし、スマホでよくね？ってなりました。本末転倒。
iPad の魅力は「小さくて軽くて、スマホよりはいろいろできる」ってところなんですよね。12.9インチもあるとこの魅力は完全に消えます。これも買う前からわかってたけど。
最初に iPad（無印）を使ってたときは、持ち運びも楽でパソコンっぽい作業もできて、タブレットにキーボードつけて使ってるのってなんかかっこいいし、いつでもどこでも持ち歩いてました。でも iPad Pro 12.9″ を買ってからは、これスマホの方が楽じゃない？とかパソコン使った方が早くない？とか考えるようになりました。
そもそもタブレットってめちゃくちゃ中途半端な端末で、スマホほど軽くないけどパソコンほど重くない、スマホより快適だけどパソコンみたいに複雑な作業とか重たい処理とかはできないっていうガジェットなんですよ。
それが逆に良かったりするんですが、12.9インチサイズになるとスマホとパソコンの悪いとこどりみたいになっちゃうんですよね。パソコンと同じぐらい重い（なんならパソコンより重い）のにパソコン「風」の作業しかできない。
iPad は iOS でなはく「iPad OS」という OS を積んでいますが、これもほぼ iOS なのでできることは iPhone とほとんど変わりません。なのに重量はパソコン並みかそれ以上。
家でくつろいでるときも大学で作業してるときも、パソコンとスマホがあれば完結することの方が多いし、最悪なくても別に困りません。そうなるともう重くてでかい iPad Pro の出番はなくなります。
今やりたいことは iPad じゃできない
iPad Pro を売って無印 iPad を買おうと思った最後の決め手があります。それは
「今やりたいことは iPad じゃできない」
ということです。
最近私はYouTubeにギターの弾いてみた動画を投稿するのにハマっていて、既に何曲も動画をアップしています。
弾いてみた動画を作る手順としては
曲の耳コピ（元の曲を聞いて楽譜を作る）→ 録音 → 動画の撮影 → 録音と動画をくっつけて編集
って感じの流れです。
この録音の段階で、Apple 純正の「GarageBand」というソフトを使います。iPhoneユーザーならご存知の方も多いと思いますが、あのギターのアイコンのアプリです。それのMac版を使っています。
iOSでも使えるアプリなのでもちろんiPadでもできないことはないんですが、Mac版とiOS版では使い勝手に大きな違いがあります。標準搭載されてるエフェクトプリセットの数は圧倒的にMac版の方が多いし、録音中の挙動にもかなりの差があります。
最初はiPadを使って録音していたんですが、Mac版を1度使うとiOS版の機能の少なさを感じ、戻れなくなりました。今ではiOS版GarageBandは開くこともありません。
さらに動画の編集ですが、これはiPadでもできます。私はLumaFusionというiOS用動画編集ソフトを使って動画を作っているんですが、iOS用に開発されたアプリなのでiPadでもiPhoneでも普通に動作します。
しばらくは
Macで録音 → iPhoneで撮影 → iPadにデータ送信 → iPadで動画編集
っていう流れで動画を作っていました。
でも最終的には動画編集もMacでするようになりました。なぜなら、iPadからは4K動画のアップロードができないからです。ブラウザ版のYouTube Studioを使えばできなくはないのかもしれませんが、挙動が怪しくまともに使えません。
動画編集はiPadで行い、アップロードはMacを使う、となると
Macで録音 → iPhoneで撮影 → iPadにデータ送信 → iPadで動画編集 → Macにデータ送信 → Macでアップロード
っていうめちゃくちゃ複雑な流れになります。
しかし動画編集をMacですると
Macで録音 → iPhoneで撮影 → Macにデータ送信 → Macで動画編集 → Macでアップロード
という流れにできるので、無駄なデータのやり取りがなくなります。
初めのうちはせっかく買ったiPad Proを使いたい一心でiPadで動画を作っていましたが、だんだんめんどくさくなってきたそれもやめてしまいました。ARM版Mac（M1とかM1 Pro・Maxとか）ではLumaFusionも普通に動くので、Macでやった方が楽。
外部モニターを使いたい
パソコン好きのガジェットオタクの方ならわかっていただけると思うんですが、
「自分の理想のデスク」
って作ってみたくないですか？私もそれなりのガジェットオタクとして、外部ディスプレイにMacを繋いで、キーボードとマウス買ってきてクラムシェルモードにして、スピーカーとかも繋いで、コックピットみたいなデスクに憧れています。
でもiPadでは外部ディスプレイ接続してもミラーリングしかできません。その上デスクトップにウィンドウを並べてるわけではないので、ただただ画面がでかいシングルタスク専用ディスプレイになってしまいます。
デスクトップという概念があるノートパソコンであれば、ディスプレイは大きければ大きいほど表示できる情報量が多くなります。
まとめ
終わり方がわからなくなったのでここでまとめますが、やっぱりタブレットに20万もかけるもんじゃないですね。できることはどう考えてもノートパソコンの方が多いし、いろんな用途や拡張性を考えたとき、タブレットではどうしても限界があります。
その上タブレットって別に必須なものではなく、なかったらなかったで大体は紙とパソコンでなんとかなるんですよね。紙に書いたものをiPhoneのスキャンアプリでスキャンして、AirDropでMacに送れば手間もそれほどではありません。（むしろiPadで書いたものをpdf出力してデータ管理する方がめんどくさかった）
2,3ヶ月前から、iPadよりパソコンの方が使いやすいなって思ってたんですが、20万という大金を出したこともあり、なかなか売る決心がつかなかったので今まで使っていました。でも安い無印iPadに乗り換えて、メイン機をMacって決めてからは心穏やかになりました、皆さんタブレットに20万も出すのはやめましょう。
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