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今更 M1 MacBook Pro 13” を買いました。

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新型の MacBook Pro が 6/7(日本時間では 6/8 の早朝)に開催される WWDC で発表されると噂されていましたが、新しい iOS や iPadOS などソフトウェアの発表のみで、ハードウェアが発表されることはありませんでした。昨年の WWDC 前にも全く同じようなリーク情報が流れていたので、正直出ないだろうなとは思っていましたが、やっぱり残念ではありますよね。

前回の記事で言っていたように、私は WWDC で新型の MacBook Pro が発表されなければ現行モデルの MacBook Pro を購入しようと思っていました。で、実は既にポチって到着待ちの状態なので、私が MacBook Pro を選ぶ際にモデルやカスタマイズについて考えたことをまとめました。

今回購入する際、Intel Mac にするか、M1 Mac にするかで結構悩んだんですよね。基本的には M1 モデルを購入すると間違いないかと思いますが、私の場合そうではないところもあったので、かなり調べまくりました。SoC や CPU、仮想 Windows の動作環境などについてもかなり詳しくまとめたので、特に理系の大学生などでこれから MacBook を使いたいと思っている方の参考になれば幸いです。

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現在使っている機種について

現在私は MacBook Air (2020) を使っています。スペックは以下の通りです。

現在使っている Mac のスペック

  • モデル:MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)
  • プロセッサ:1.1 GHz Dual-Core Intel Core i3
  • メモリ:8 GB 3733 MHz LPDDR4X
  • グラフィックス:Intel Iris Plus Graphics 1536 MB
  • ストレージ:256 GB

かなりごちゃごちゃしていてわかりにくいかと思いますが、黄色く塗っているところが大事なところです。MacBook Air の安い方のモデルをなにもカスタムせずに購入したので、正直スペックは高くないです。これでも割と普通に動いちゃうのがすごいですけどね。

ゴリゴリ使うつもりなら256 GB ストレージが心許ないのは言うまでもないかと思いますが、CPU が Core i3 なのもなかなか頼りないですよね。あとメモリも常に 70 % とか 80 % とか使っちゃってるので、メモリは 16 GB に増設すべきだなあと思います。

ゴールド…ふつくしい…。

でもやっぱり私は CPU の非力さに一番悩まされました。私は大学の研究で LabVIEW というプログラミングソフトを使っているんですが、このソフト(と言うかほぼ全ての解析ソフト)は Windows に最適化されているので、Mac での動きは微妙です。

またLabVIEW に関して言えば、対応言語が問題でした。Windows 版では中国語、英語、フランス語、ドイツ語、日本語、韓国語に対応していますが、Mac 版では英語のみ。日本語好きだけど、英語圏の国に生まれてたら便利だっただろうなあと思うことが結構あります。

プログラミングなんやから英語で書けばいいやん!って思うかもしれませんが、それだときついんです。先行研究のプログラムは全て日本語対応ソフトである「Windows 版 LabVIEW」を使って日本語で書いてあるから。過去の研究で用いたプログラムが文字化けして読めないのはもう使い物になりません。

視覚的にプログラムを書くことができるソフトです

そこで最初に思いつくのが Boot Camp で Windows 走らせてソフトを使う方法ですよね。しかし私は他のソフトは全て Mac 版を使っている(というか MacOS 上で普通にソフト使っている)ので、プログラムを書く、もしくは見るときに毎回再起動なんてしてたら時間がいくらあっても足りません。

で次に MacOS 上で Windows を動かせる Parallels を試してみたんですが、これは結構スペックを必要とする作業なんですよね。私の非力な MacBook Air ではカクカクして使い物になりませんでした。「メモリ 8 GB でも Parallels 動くよ」みたいな記事をみたので、おそらく CPU の問題。やっぱり Core i3 で OS 2つ走らせるのはどう考えてもきついですよね。

そこで CPU とメモリ、ソフトの安定性などを考えて MacBook Pro のモデル選びとカスタマイズをしていくわけなんですが、これが結構 楽しかったです (笑) 大変でした。私が色々悩んだ過程を時系列順にお話しします。

スペック表と睨めっこしてる時間もデートの時間

候補に上がる “Intel Mac”

最初は普通に M1 MacBook Pro 13”(メモリ:16 GB、ストレージ:1 TB)を購入しようと思っていました。それなりにしっかり使うつもりならメモリは 16 GB に増設、ストレージも 1 TB に増設っていうのが定番ですよね。とりあえずこれぐらいあれば問題ないんじゃない?っていうラインを満たした、順当なセミハイスペックパソコン。

しかし、Parallels をゴリゴリ使うつもりならメモリは多ければ多いほどいいんじゃない?説が自分の中で浮上してきます(この時はまだ「メモリ 8 GB でも Parallels 使えるよ」記事は見てなかった)。Intel CPU を搭載した MacBook Pro 13” はメモリを 16 GB と 32 GB から選ぶことができます。

32 GB メモリに Core i7 を乗せたノートパソコン、めちゃくちゃ魅力的じゃないですか…?(この辺りで金銭感覚がバグってくる)

M1 Mac のコスパが良すぎることもあり、値段は跳ね上がる

ただIntel MacBook Pro、バッテリー持ちが悪い問題があるんですよね。Intel Mac 方が M1 Mac に比べ消費電力が大きく、少し重めの作業をすると一日充電なしで使うのは厳しいそうです。私は学校の図書室に行ってパワポとか報告書とか作ったりしているので、バッテリー持ちが悪いのはよろしくない、という理由で候補からは外れます。

ガジェオタとしては最新チップを使ってみたい

バッテリー持ち以外にもう一つ16インチ MacBook Pro が候補から外れた理由があります。それは「プロセッサ(CPUとか)」です。

先ほども軽く触れましたが、13インチ MacBook Pro は「Intel」という会社が作っているCPU「Core i シリーズ」を搭載した通称「Intel Mac」と、Apple が新たに開発した M1 という SoC を搭載した通称「M1 Mac」の2つがラインナップされています。

つい最近リリースされた Intel Core i シリーズの第11世代

Apple は 2020 年の WWDC で独自のプロセッサである「Apple Silicon」に2年かけて移行していくと公式に発表しました。要するにこれから Intel Mac は消滅する運命にあるんです。Apple はこれからこの「Apple Silicon」に最適化されたアプリを開発し、これからの Mac シリーズは「Apple Silicon」に染まっていくんです。

そんな中時代に逆行した Intel Mac をこのタイミングで買う、というのはガジェットオタクとして正直キツい。時代の最先端とまではいかなくても、少なくとも終わりゆく運命にある製品を新たに導入する気にはどうにもなれない。Apple が鳴り物付きで発表した「M1」とかいうバケモンチップがあるのに、あえて Intel Mac を買うのはなんとなく違う気がする。

「M1 チップ」めちゃくちゃ安直な名前なのにかっこいいのは何故だろう

こんな感じで Intel Mac は「なんか違う」というよくわからない理由でも排除されます。しかし、Intel Mac も悪いところばかりではないんです。それは「Windows ソフトの安定性」です。

Windows パソコンは、基本的に Intel 製 CPU が載っています。AMD 社の Ryzen シリーズが載っているノートパソコンもありますが、とりあえず今は Windows PC には Intel 製 CPU が載っていると考えてください。Windows ソフトはもちろんこの「Intel 製 CPU 搭載の Windows PC」をターゲットに開発されます。そのためこのパソコンでの安定性・互換性は抜群です。何も心配いりません。

その次に安心して使えるのは「Intel 製 CPU 搭載の Mac」いわゆる「Intel Mac」です。これは Boot Camp や Parallels を使うことで「Intel 製 CPU 搭載の Windows PC」にかなり近い状態にすることができるため(ちょっと違うかもしれないけど許して!)、多少処理速度が落ちてしまうとしてもそれなりに安定して Windows ソフトを動作させることができます。

Windows ソフトとの相性が最悪なのは「M1 チップ搭載の Mac」いわゆる「M1 Mac」です。これは ARM ベースの SoC(システムオンチップ、いわゆる「チップ」)を搭載しているため、Intel Mac と同じように Boot Camp や Parallels を動かしたとしても、それは純粋な Windows ではなく、「ARM 版 Windows」でしかありません。

モバイル端末として人気がある Surface シリーズも、バリバリ Windows 機なのに ARM 版を積んでるものもあります

ARM とは?

「ARM」とは何かというと「プロセッサの設計図」のようなものです。ARM 社はこのプロセッサの設計図をメーカー(Apple とか Qualcomm とか)に売り、メーカーはこの設計図を使って自社製チップを作ります。「ARM」のライセンスを購入することで、メーカーはCPU・チップを新たに設計・開発する必要がなくなり、コスト削減につながるというわけです。

この「ARM」の設計図を使って開発された CPU を「ARM ベースの CPU」というんですが、高い処理能力を持っている上に、省電力でコンパクトという特徴を持っています。そのためモバイル端末であるスマートフォンやタブレットに使用されてきました。

Apple も例外ではなく、この「ARM ベースの CPU」を長年 iPhone・iPad 用に開発してきました。それが「A14」とか「A12X」とかいうアレです。iPhone 4 に搭載された「Apple A4」チップに始まり、現在でも開発が続けられています。

この頃からかっこいい見た目してるのね…

さて Mac の話に戻りますが、今まで iPhone や iPad のために開発してきたチップを、MacBook に応用したものが散々話題になっている M1 チップです。このチップでは、残念ながらいわゆる「Windows」は動作させることができず、「ARM 版 Windows」を動かすしかありません。今まで iPhone や iPad に載せてたチップを少し変えただけなので、当然と言えば当然ですよね。

ARM 版 Windows は使い物になるのか

この「ARM 版 Windows」は普通の Windows ではありません、全く別物です。基本的に互換性はありません。普通の Windows 10 では動くけど、ARM 版 Windows 10 では動かないソフトもいっぱいあります。(少しややこしい話をすると、32 bit (x86) アプリ、32 bit (ARM32) アプリは動きます。64 bit (ARM64) も最近対応しましたが、64 bit (x64) アプリは動作しません。)

言ってしまえば ARM 版 Windows は Windows をエミュレートして Windows っぽく振る舞っているだけで、Windows ではありません。さらにそれを M1 Mac で動かそうとすると、Parallels の仮想 Windows エミュレーション下で「ARM 版 Windows」をエミュレーションして動作させる、というわけのわからないことになります。

もうここまでくると、使用用途によってこういう人はOKだけどこういう人はNGっていうのも言いようがありませんよね(大人しく Windows PC 買えば?っていうのはやめて…)。要は自分が使いたいソフトが動作すればOKなわけです。

LabVIEW を動かしたい

さて、最初の方に言っていた「LabVIEW」というソフトは動くのでしょうか。こればっかりは本当に使ってみないとわかりません。賭けです。とりあえず「LabVIEW M1 Mac」とかで検索かけると、こんな感じのサイトが出てきます↓

Does LabVIEW work on Apple Silicon? - Does it ARM
Latest reported support status of LabVIEW on Apple Silicon and Apple M1 Processors.

「LabVIEW は Apple Silicon で動作するか?」という問いに対して「Rosetta 2 ではまだ安定していない」と返答しています。さらにその下にある「Device Support」のところでは、Intel Mac がチェックマークになっているのに対し、M1 Mac は×印になっています。

正直私は Rosetta 2 経由で MacOS 上で動かすつもりはない(MacOS では英語版しかないため)のでどうでもいいんですが、少しだけ Rosetta 2 についても説明しておきます。

Rosetta 2 とは、「Intel 用アプリを M1 Mac で使えるように変換してくれるソフト」です。なぜこの変換が必要かというと、今までの Mac に搭載されていた Intel 製 CPU と M1 では「アーキテクチャ」が異なるためです。

ギズモードの網藤さんの解説を引用すると、アーキテクチャは CPU とアプリがお話しするための言語だと思うとわかりやすいです。パソコンで何か作業をするとき、CPU とアプリがお話ししないといけません。しかしこれら2つが別の言語でしか話せないため、アプリを動作させることができません。

Intel CPU と Intel 向けに作られたアプリ、もしくは M1 チップと M1 向けに作られたアプリ、これらはもちろん普通に動作します。「ネイティブで動く」とか言ったりしますね。しかし M1 チップを搭載した Mac で Intel 向けに作られたアプリを動かすには、翻訳機が必要です。これが Rosetta 2 です。

Rosetta 2 の役割

Intel アプリIntel Mac

M1 アプリM1 Mac

Intel アプリRosetta 2M1 Mac

ちなみに iPhone の iOS アプリや iPad のiPadOS アプリも、全てではないですが M1 Mac で動きます。これは先程の「アーキテクチャ」というものが iPhone、iPad、M1 Mac で全て同じだからです。先程の画像では、このアーキテクチャが異なるために Intel Mac ではきちんと動作するけど M1 Mac では使えるかどうかわからないよって言ってます。

急展開

Parallels は ARM 版 Windows しか使えないし、MacOS 上で動かそうにも安定してないって書いてあるし、やっぱり理系大学生が ARM 版使うのはきついかなあ。

M1 使ってみたいなあ。

でも Intel Mac の方が安心かなあ。

んー…。

…。

…と思っていたんですが、なんと、なんと ARM 版 Windows で LabVIEW を動かしている動画がありました…!!

右下にあるウィンドウが LabVIEW

最後の最後に急展開が起こりました。

Raspberry Pi(ラズベリーパイ)に ARM 版 Windows を載せて LabVIEW を動かしています。動画は英語版ですが、Windows ならフルエディション、日本語版が動きます。ソフトのビット数も 32 bit を選択すれば Parallels のエミュレーション下でも動作するはず…!!

……やったああああ!!

これで心置きなく M1 MacBook Pro を購入することができます…。海外のどこの誰かも知らん人の動画やけど、本当に、本当にありがとう。。

まとめ

今回はたまたま私が使いたいソフトを ARM 版 Windows で動かしている動画があったからいいものの、なかったら Intel Mac 買ってたかもしれません。理系に生きる人間としてはフルの Windows が動かないのはやっぱり不安ですよね。

でももし万が一動かなかったらどうしようかなあ。家の Windows リモートデスクトップで動かして使おうかなあ。MacOS 版の LabVIEW が日本語対応してくれたら万事解決なのになあ。やっぱり Windows 強いなあ…。

…。

とりあえず届いたらまたレビュー記事出します。もう発売から半年経っていてレビュー記事とかも出まくっているので、何にも参考にならないかもしれませんが。

早く M1 使ってみたいなあ。


他にも Apple 関連の記事を色々書いているので、そちらもよければ覗いてみてください。

それでは。

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